2018年5月5日土曜日

第5章 当時の人間の寿命


第5章 当時の人間の寿命

 バベルの塔の時代の人々の寿命について考えてみた。
 旧約聖書には、実に仔細にはっきりとその時代の宗教的な重要人物の寿命がはっきりと書かれている(下の表)。



 ノアは950歳まで生きたそうである。

 しかし、この洪水の後、寿命は急速に縮まり、アブラハムは175歳で没したとある。

 バベルの塔の建設は、ノアとアブラハムの間であるから、人々の寿命は300 - 400年くらいであったのだろうか。

 何か、俄かには(にわかには)信じられない話であるが聖書にはきちんと書かれている。

 また、ノアの洪水の際に、天の水が落ちてきた、みたいな記述がある。
 大雨が降った、ということではないか、と取るのがまともであるが、それにしても、記述が大げさである。

 これに関して、ある人に言わせると、この当時は空に氷の壁があり、故に地球は今よりも温暖であり、かつ、その氷の壁のために、太陽から紫外線などの有害な光線がカットされ、人々の寿命が長かったのでは、と考える人もいるようである。
 その話を聞いた時に、ロマンを感じたが、なかなかイメージしにくい物であるな、と思った。

 しかし、現代、惑星探査機が太陽系の惑星についていろいろな情報を送ってくるようになった。

 地球よりも太陽から離れている火星は非常に気温が低くなようだ。カチカチに凍てついた世界のイメージがあるが、火星の地表の映像を見ると、何やら、ラスベガス近郊やアリゾナあたりの砂漠のような感じに思えた。

 さら木星、土星に至ってはもっと寒いのではずである。なるほど地表は非常に冷えていて、凍りついているが、その下は比較的暖かいみたいで液体が流れているとの報告もあった。

 さらに海王星あたりまで探査機は行っている。ここは太陽からはるか離れたところで絶対零度(摂氏 -273度)の世界のはずだが、広大な海があり液体があるという。不思議な話である。

 地球でみると、南極にボストーク湖というのがあるのをご存知であろうか。
 氷の下4kmに、温水がでているみたいで、ここに氷に閉ざされた湖があるという。温水が出ているのだから、その水は暖かいのであろう。しかし、その空間は氷の天蓋に覆われている。

 まあ、このような世界もあるということである。

 今回はちょっと余談。当時の人々の寿命について検討した。

 次章ではいよいよ、神々がどのようにして人々の言葉を乱したのかを語っていくことにしよう。



海王星
ボイジャー2号による撮影
1989年8月16日から17日)




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